商人たちの共和国

アレッポのスーク探検だ。
もうそれだけでわくわくする。
アレッポのスークだぜ。
アブクマ川やアダタラ山、ダッタン海峡みたいにアレッポはその音だけでオレを刺激する。
甘茶でカッポレみたいなもんか?
しかもスーク(市場)!
そして美代子たんは冒頭からマックス・ウェーバーの誤りを指摘し、読了したいま、ことイスラムに関してはウェーバー読む必要はねーな、とオレは納得している。

かっくいい。
いや、マジで。

年収三万ドルの社会では、キュウリはまっすぐでなければ基準に合致したことにはならない。その基準にあわないものは、ひとも、ものも、排除される。まっすぐなキュウリを買えない者、曲がったキュウリを買いたい者は、曲がったキュウリ同様に場外に退去を命ぜられる。曲がったキュウリは、十分に食用に供されるにも拘らず、流通から排除される。国民の平均年収が三万ドルの人々が生活する社会環境と千ドル前後のそれとを、同じロジックで議論することは不合理きわまりないのだが。

では、他のロジックがあるのか?
そんな世界を覗いてみたい方、一読をオススメする。

商人たちの共和国―世界最古のスーク、アレッポ

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緑の資本論

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イスラーム経済論

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