生成文法の企て

ossa2004-02-02

「驚くべき明瞭な事実は、人間は有限の言語を獲得するのではないということです。これは、考えてみれば驚くべきことなんです。なぜ、子供は整数が有限個しか存在しないと思わないのでしょうか。なぜ、子供は有限個の文しか持たない文法を作らないんでしょうか。これらは、決して自明のことではありません。実際、もし数が、例えば183で終わってしまうとしたら、我々はそのことをひどく変に思うでしょうが、でもなぜ変だと思うかは決して明らかとは言えないんです。」


 言語を獲得した段階で人間は潜在的に零と無限に直面していたというのである。それこそがおそらく人間の自由の根源なのだ。本書にはそんな刺激的な言葉が溢れている。

三浦雅士さんの「生成文法の企て(ノーム・チョムスキー著)」の書評*1を読んで本屋に走った。買うかどうか考え中。
しかしなんで183なんだ。イヤミ?