大政奉還

麻生太郎外相は8日午前の閣議後の記者会見で、靖国神社問題に関する見解「靖国に弥栄(いやさか)あれ」を公表した。宗教法人の靖国神社が全国の護国神社とともに自発的に解散して非宗教法人化し、最終的に特殊法人「国立追悼施設靖国社」(仮称)に移行させ、国家護持することを提唱している。「靖国社」の慰霊対象は特殊法人の設置法に明記し、「A級戦犯分祀(ぶんし)を念頭に「国会が国民の代表として議論を尽くし、決断すべきだ」としている。


Sankei Web 政治 麻生外相、靖国神社の非宗教法人化を(08/08 11:58)
http://www.sankei.co.jp/news/060808/sei045.htm

現職の外務大臣靖国神社護国神社の国営化、つまりは神道の国教化を提唱したのだ*1。かつて国家神道大日本帝国のカルト化において果たした役割をこの人は考えたことがあるのだろうか?
自民党総裁選云々の問題ではなく、麻生某は外務大臣を辞任し、政治家として二度と国民の前に姿を現さないで頂きたい。
祖父の心 孫知らず、と言うべきである。
宗教色を払拭するとか仰るが、じゃあ、鳥居はどうするの?

 自民党総裁選挙は国会議員の選挙ではない。この選挙で実際に影響力をもてるのは、自民党の国会議員である。一般党員も投票はできるが、一票の重みはまったく異なる。普通の国民にとっては単なる見世物でしかない。見世物を派手に演出して、国民も参加しているような幻想を振りまくことは、偽物の民主政治である。そもそも昨年の総選挙で国民は小泉総理・総裁に最大限四年の任期を与えた。にもかかわらず、自民党の党則と小泉自身の飽きで総理の座を放り出すというのは、憲政の常識に照らせば国民に対する背信行為である。


06年8月:ポスト小泉レースをめぐる感想
http://www.yamaguchijiro.com/

そろそろ自民党政権大政奉還してはいかがか。

*1:そもそも国家が宗教法人を「自発的に解散」させるという発想がすでに狂っている。