神の代理人

同様に、神の摂理を信じないものは、いっさいの公職に就くことが出来ない。というのは、君主というものはみずから神の代理人であることを公言する以上、彼自身がその実践者をもって任じている権威そのものを否認するような人間を用いるというのは、およそこれほど不合理なことはない、というのがリリパット人の考えである。
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スウィフト, 中野好夫訳, ガリヴァ旅行記 (ISBN:4102021019).