労働時間の起原についての考察

食物を獲得して、準備するための、ひとり当たりの平均労働時間は、4〜5時間にすぎない。それどころか、連続に働くということもしない。
from
石器時代の経済学(ISBN:4588001337)

マーシャル・サリンジャーの仮説では、石器時代の人たちは余暇がいっぱいあったので、洞窟を装飾したりして、けっこう生活をエンジョイしていたらしい。「生活はアート*1」ってか。

しかし、働いていなければならぬ時刻に、君をビリヤード場で見かけたり、レストランで君の声が聞こえたりすれば、翌日には返却してくれと、準備も整わぬうちに全額を請求してくるだろう。
(ベンジャミン・フランクリン
from
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(ISBN:4003420934)

フランクリンは「金を借りたら必死で働いて返せ」と力説している箇所でこんなことを言っている。ウェーバーはフランクリンに「資本主義の精神」を見ている。ちなみに「時は金なり」はベンジャミン・フランクリンの言葉。

  • 仮説1:労働は時間単価で切り売りできるものと、そうでないものがある(∵だって「あれ」はお金じゃ買えないもん)。
  • 仮説2:労働とお金の関係は産業の構造に依存する。

photo: http://www.computerworld.com/networkingtopics/networking/os/story/0,10801,74188,00.html
bgm:CSN&Y(ASIN:B00005HEFM)