柄谷行人、その可能性の中心 #1

選挙+くじ引き制の場合、無能な人が選ばれるという恐れはありません。もちろん、抜群の人が選ばれない可能性が高い。しかし、それは大した問題ではありません。それよりも、無能な人が権力をもって、あたかも有能であるかのように振る舞うシステムの方が堪え難いし、また、それがしばしば起こっているのです。
  原理, ISBN:4872335422

柄谷:専従者を作るという発想の中に変質を感じる。労働を減らしていくなら楽になるはずなのに専従になったら二度とその組織は変えられなくなる。専従が勝つ。NAM大阪の話。実動を自分たちが専従でやっていると思ったら全然違ってくる。それを変えることはできない。
  http://www.q-project.org/q_kyoto2.html

ここで柄谷行人は組織論に関わる重要な問題を3つ述べている。
ひとつめは「くじ引き」(ランダムネス)の導入による合理性の排除。すなわち、組織論を閉じたものにしないこと。
次に、組織は常に自己目的化するということ。
みっつめは、……。
なんだっけ?